売春婦の更生施設、白菊婦人寮には邦子、チエ子、亀寿、小雪ら33人の女が収容されている。彼女達は野上、北村、岡田など熱心な寮母の指導で規律ある生活を送っていた。模範生邦子は職安の斡旋で食料品につとめるが、米屋の洩らした一言で店員が主人の妻よしに告げ口した事からあらゆる差別待遇や白眼視に会った。或る夜邦子は、よしの留守中に主人達吉を誘惑し、あてもなく街にさまようが、警察で寮母野上と再会し、彼女の世話で精機会社の女工となった。以前にこりてこの職場では自分の前身を打ち明けるのだったが、女工達の常軌を逸した私生活に呆然とし、リンチまで受ける羽目におちいる。その後邦子は志摩夫人のバラ園に仕事を見つけ学生食堂に勤めるチエと共にお寺の離れを借りた。園芸技師の早川は彼女の前身を知りながらも親切にしてくれ、邦子と結婚の約束をするのだったが、承諾を得る為郷里の母の許へ帰ったまま冷たい返事を受けるのみだった。数日後房総の浜辺で海女となっている邦子の姿があった。
入場料
大人:85香港ドル;小人 / 学生 / シニア:65香港ドル;MCL MAX会員:75香港ドル
お問合わせ
在香港日本国総領事館 広報文化部
電話:2522-1184
E-mail: infojp@hn.mofa.go.jp