「日本秋祭in香港」特設ホームページをご覧いただき､ありがとうございます。このたび香港に着任しました総領事の岡田健一です。私は1988年の外務省入省後の翌年，香港中文大学の夏期語学コースで2ヶ月研修しましたが、このたび、この30年間で大いに発展繁栄し、日本との関係も深まった香港に来ることができて、大変光栄で嬉しく存じています。これから、日本と香港の発展のため全力を尽くす所存です。皆様どうぞよろしく御願いいたします。

さて､今年も「日本秋祭in香港－魅力再発見－」を開催します。

日本秋祭は2016年から開催され､今年が6回目です。皆様のおかげで香港で行われる最大の日本関連イベントに成長しました。

昨年は新型コロナウィルス感染症という難しい状況の中でも､88件ものイベントが、一部オンラインという新たな方法を加えた形で行われ､香港のみならず日本や世界各地から多くの人が参加しました。今年もオンライン、オフライン両方の形式で100件を超えるイベントが実施されます。イベントを実施いただいている皆様、参加いただいている皆様、秋祭りを企画・運営していただいている実行委員会の皆様に心より感謝申し上げます。秋祭りのイベントは現在も登録を受け付けておりますので、引き続き積極的にご登録いただきますよう御願いします。

香港は日本にとって緊密な経済関係及び人的交流を有する極めて重要なパートナーです。現在，1400社を超える日本企業が香港に進出していますが、そのような日本企業を支える香港の効率的で公正なビジネス環境に大変感謝しています。また､日本と香港の間には､政府や組織間の交流を超える個々の友情と信頼感も存在しています。香港社会には日本の文化､日本語､食､グッズ等があふれ､日本は常に香港の方々の最も好む旅行先であり続けています。新型コロナウィルス感染症の発生前の2019年までの3年間連続して香港の総人口750万人の3分の1に当たる延べ220万人が訪日しました。香港の皆さんにはこんなにも日本のことを愛していただき、本当に感謝します！

現在､極めて活発だった日本と香港の往来が止まってしまっているのは大変残念ですが，世界各国・地域が新型コロナウィルスと戦っている中､往来を再開するにはもう少し時間がかかるのではないかと思います。総領事館には、日本にいつ行けるのかとの問い合わせも数多く寄せられています。この秋祭りを通じて香港の方々の冷めることのない熱烈な「日本愛」への感謝を示し、皆様が日本に行くことのできない状況の下でも､この秋祭を通じて日本を感じていただくことができれば嬉しく思います。そして、日本に行けるようになれば、コロナで行けなかった分を取り戻してお釣りのくるくらい、たくさん日本に行ってください。特に地方は人口も少ないのでコロナのリスクも低いです。また、東日本大震災の時に香港の皆さんから沢山の支援をいただいた東北地方の人々はその恩を忘れておらず、皆様のお越しは恩返しの機会であると考え、心からお待ちしています。東北地方については過去10年にわたり風評被害に苦しめられてきましたが、復興は着実に進んでいます｡例えば、御承知のように、一昨日、米国政府も放射性物質に係る日本産食品の輸入規制をすべて撤廃したと発表しました。どうぞ皆様、安心して東北地方を訪問して下さい。私自身も四年前の夏休みに家族旅行で福島県に行き、食事や温泉を満喫しました。

これから約2ヶ月間、F&B、芸術・工芸、公演、スポーツ、映画、セミナー・教育関連、キャンペーン等の様々な活動が企画されております。沢山の方の参加をお待ちしております。特にF&Bでは皆さんの愛してやまない和食や日本酒に加え、日本産ワインや地方色豊かで味わいの深い焼酎も登場しますので、ご期待ください。

それでは，皆さん，日本秋祭の様々なイベントの会場でお会いしましょう！

ありがとうございました。

在香港日本国総領事館
総領事（大使）
岡田健一